
1日に数回、日本茶を飲んでリラックスする時間をつくると、心が落ち着く。
これまで随分“急ぎ足”で生きてきて、いつも“焦って”いた気がします。
でも、ふと気がついてみると50を過ぎ、”半世紀”生きてきました。
そんな私が「日本茶」に出会ったのは4年前。
それまで、西洋文化が大好きで、紅茶しか飲まない、時折コーヒーも飲むけれど、「日本茶」は、一切飲んでいませんでした。
“きっかけは、移住”
2022年現在、私のみならず、我が家全員が、毎日欠かさずお茶を飲むことになったきっかけは不思議な“ご縁”。
それまで福岡市内でファッション業をメインにしていた会社の事業を大きく方向転換するにあたって、「八女」に“移住”したのが、2018年4月。
福岡市内のアパレル店舗を閉じ、田舎へ移住し、たっぷり時間ができた私たちが「八女」中をドライブし、“銘茶の産地”「八女」で、「本物の日本茶」に触れた瞬間に我が家の「八女茶」への傾倒が始まったのです。
「八女」に移住したのを機に「八女茶」にまつわる仕事を始め、それから全く無知だった「八女茶」について猛勉強をしてゆくことになりました。
“「本物」を知る”
“本物”を知る。- ということは、本当に大切なことだと“痛感”しました。
我が家はそれまで、九州内ですが、アメリカからの返還後まだ20年しか経っていなかった沖縄の宮古島や、観光地である湯布院と別府の間など、家族であちこちに住み、アメリカのカリフォルニアに数年移住し、アメリカの文化が生活に色こく染み込んでいました。
生活形式も、様式も、食文化も、考え方も、アメリカ式に近く、「日本文化」にはほとんど触れておらずに、興味もありませんでした。
それが「八女茶」に出会ったことによって一変していったのです。
2019年「八女茶」を初めて、日本茶アドバイザーの方に淹れてもらった時に、正直“驚愕”しました。そして、“あ〜私たち一般人は、本当の「お茶」を飲んでいなかったんだなぁ。”と心底感じたのです。
私たちが日常“お茶”と出会う時、それは、自動販売機から出てくるペットボトルや缶のお茶、コンビニに陳列されているペットボトルや缶のお茶、高速のインターチェンジに設置してある無料のお茶、和食屋さんで出てくる無料のお茶。
それらのお茶のどの味とも別物のお茶。それが、本物の「日本茶」だったのです。
深く、濃く、甘く、体の全ての臓器に沁み渡る高貴な味わい
こうして「八女茶」に少しずつ触れ、味の違いが分かる様になったのは、それから1年後くらいでした。そして自分で、“ある程度”うまく淹れることができるようになるには、さらに1年ほどかかりました。
それでも、ある“日本茶インストラクター”さんが淹れてくれる美味には到底及びません。その方の「八女茶」を飲むことは、話のついでに片手で飲むことが許されすはずがない程、“本物の味”だからです。
仕事柄、そして今は“取り憑かれてしまった”「八女茶」を飲む機会が多くなればなるほど、あんなに好きだった紅茶も、コーヒーも、ほとんど口にできなくなってしまいました。「日本茶」の美味しさに、おそばせながら気づかせて頂けたからです。
私たちは数多くの“日本茶インストラクター”さんからお茶を頂くという大変貴重な体験をさせて頂いておりますが、この方の淹れるお茶はなぜか格別なのです。(お名前は出せませんので、どうしてもこの方が淹れるお茶をお飲みになられたい方がいらしたら、『向抹茶(むこうまっちゃ)』よりお問合せください。機会をお作り致します。)
この方に淹れてもらう本物の「八女茶」の味は、口に入れた瞬間にフワッと緑茶の高貴な味が広がり、その後じわじわっと深く甘く濃厚な「八女茶」特有のまろやかさが舌に染み渡り、しっかりと残ります。そして、「うわぁ〜美味しぃ〜」と勝手に口に出る味です。
さらに、「八女茶」と言えば、緑茶の最高峰である「八女伝統本玉露」の産地であり、“玉露”(ぎょくろ)という高級煎茶が有名です。この“玉露”(ぎょくろ)になると、淹れ方はさらに難しく、淹れる人によって、お茶とは思えない、透明で、それはそれは”濃い”味を堪能することができます。
この“玉露”(ぎょくろ)の本来の味を出せる方は極々限られています。
それは、“毎日お茶を淹れているから出せる”、味ではなく、“「日本茶インストラクター」だから出せる”、味でもない、からです。
良質な茶葉を、適度な量、適度な温度で、適度な時間、抽出することによって生まれる味です。
お茶の飲み方
こうして、「本物」の「八女茶」を頂くことにより、「お茶」がその昔“薬”だったことも知りました。そして「お茶」の効能もしっかり勉強しました。
最初は、“美味しいお茶を淹れたい”という気持ちが強くて、“いいお茶”(時期が早く、芽が柔らかい、一番茶)を購入し、たくさん淹れているうちに、茶葉の量やお湯の温度や抽出時間が分かる様になり、“美味しいお茶を淹れる”行為そのものを楽しみました。
しかし、そんな“美味しいお茶”は、一煎目だけ。二煎目からのお茶は、自分にとってもはや“美味しいお茶”とは言えない味だと思われました。
しかし、だからと言って、一煎目を淹れ終わると“捨てる”にはもったいなすぎます。
インターネットで調べてみると、茶殻のいろいろな活用法が出てきたので、それをしてみるのもいいのかなぁ、と思い、お風呂に入れてみたり、掃除に使ってみたりとしましたが、どうしても自分には合っていない。そこで、そう言えば、「八女茶インストラクター」の方々に言われた言葉、「二煎目は高温でいいです。」と言われた言葉を思い出し、高温で淹れてみました。
味はとても雑な味になりました。
試行錯誤しているうちに、“そうだ、茶葉の味を失わず、美味しく大量に飲める水だし緑茶にしよう”と思いました。
この“水出し緑茶”という飲み方も「八女」に行って初めて知ったお茶の淹れ方でした。
ということで、一煎目は、かなり低い温度(60℃〜70℃)で、茶葉本来の味を堪能します。
次は、茶葉に水を注ぎ、お茶の味がしなくなるまで、喉の渇き具合で“水代わり”に頂きました。そうすると茶葉は焼けず、緑の綺麗なまま、味も緑茶水で爽やか、カフェインもほとんど抽出されず、(カフェインは高温で出すとたくさん抽出される成分です)栄養もたっぷり取り入れることができるということが分かりました。
と、この淹れ方は夏バージョン。
冬は、というと、一煎目はやはり“大切”に淹れます。
次は高温のお湯を注ぎ、さっとくぐらせるだけで濃い綺麗な緑色のお茶が出れば、それを頂きます。
長く浸さなければ、苦味は抑えられます。
食事と一緒に摂るお茶は別物
もう一つ、分かったことがあります。
それは、“お茶の飲み方”には、多種多様な飲み方がある、ということです。
上記に書いた飲み方は、“お茶そのもの”を楽しむ飲み方で、一般的に私たちが考える「食事と一緒に飲むお茶」の飲み方ではありません。
“茶葉の違い”を堪能したり、“お茶本来の味”を堪能する為のお茶の飲み方です。
なので正直、“時間がかかります”。“面倒臭い”です。
でもそうして“飲む価値”はあります。
ということは、「時間がある時にゆっくりとお茶を飲みたい時の飲み方」ということです。
しかしこの“忙しく騒がしく時間のない”世の中で、毎回“お茶を堪能”する飲み方は相当時間に余裕がないとできませんし、飲めません。
食事やお菓子と一緒に飲む緑茶の淹れ方
プラス、「時間がある時にゆっくりとお茶を飲みたい時の飲み方」では、ご飯(食事)と一緒にお茶を飲むときは、ぬる過ぎて美味しくない、のです。
なので、私は「生活の中で飲む緑茶」の“自分流”を考え出しました。
と言ってもなんてことないんですが、形式ばらず、簡単で、時間もかからない、お茶の淹れ方です。
すぐに淹れれるとなると高温のお湯を使いますから、ペットボトルは嫌でなので、おすすめは、ガラスピッチャー。
しかも、我が家は私以外主人をはじめ、三兄弟も男性ばかりの5人家族。ご飯を食べる時には、たくさんの量のお茶をみんながたっぷりと飲めるように大きめサイズのものを選びました。
さらに、このガラスピッチャーは、メモリもついていて、蓋の部分にはティーバッグはちゃんとストップしてくれるタイプの大きな注ぎ口と、お茶以外に、16種類ものお茶がミックスされている飲み物を飲む時にも注ぎ口でストップしてくれる無数の小さな穴が開いている注ぎ口の2種類が選べます。(下記に商品リンク貼ってます。)
家族だけでなく、会社にお客様もよくいらっしゃるので、その都度お茶を淹れるのは大変。この淹れ方だと、席を立つこともなく、会話も途切れず、たっぷりのお茶をすぐに注ぐことができますので、人数が多い時にはさらに便利です。
①まず電気ケトルでお湯を沸かします。うちではこの電気ケトルを使用しています。
②次にガラスの急須に大さじたっぷり2杯ほど(慣れたらお好みの量に調整してください)の茶葉を入れます。
③沸き立てのお湯を急須に注いでそのまますぐにガラスピッチャーへ移します。
最初のうちはまだ茶葉が開いてなくても全然OK。
④ケトル内のお湯がなくなるまで繰り返します。
たったこれだけ。
更年期障害に緑茶
もう一つお茶を飲むことをお勧めする私なりの理由が、“更年期障害”。
1970年生まれの私にとって、今はまさに“更年期障害”真っ只中。色々とサプリも飲んでいましたが、毎日大量の緑茶を飲むようになって、脱サプリができたのです。
理由はなぜかよく分かりませんが、緑茶にある豊富な栄養成分のおかげだと思います。
緑茶をたくさん頂くので、頭がシャープになり、疲れにくくなった気がします。緑茶の栄養成分は、緑茶の茶葉から抽出される天然成分なので、誰もが手軽に、しかも美味しく頂けます。
“更年期障害”に悩んである方は、ぜひ、1日に朝、昼、夕、夜(夜はカフェインが出ないように水出し茶がお勧めです)と緑茶を飲んでみてください。
温かい緑茶を両手で包み込みながらゆっくりと飲むと心も体もリラックスできますし、水筒などに入れて持ち歩き飲用すれば、豊富な栄養素を手軽に美味しく摂取できます。
私の“更年期障害”には緑茶がかなり効果的ですが、人それぞれですので、他の方にはどうか分かりませんが、日本人の体には緑茶が馴染みやすいのかもしれません、どちらにしても身体に悪いものではありませんので、試しに飲んでみてはいかがでしょうか。
もっと詳しく緑茶の栄養成分や効果・効能を知りたい方は、『向抹茶(むこうまっちゃ)』にて詳しく掲載しております。
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